【ひとつしかないものがやっぱり、いちばんおいしいのかな。】ということ
前回の【ぐじ(甘鯛)の昆布〆炙り】の甘鯛は
ウチで扱った中でも、かなりの大きさです
お魚は、出来るだけ、全身使います。
ソレを出来るだけ
同じテーブルを囲んだ方々、皆様一緒に
同じくして、楽しんで頂きたい
ですが。
複数人で分け合えない部位もあります
お魚にひとつに、ひとつだけの部位
そのひとつとして
【甘鯛のかしら椀】
前日の仕事から、ゆっくりとった利尻の天然昆布出汁で
甘鯛のかしらをコトコト、煮ていっただけ
甘鯛って、何食べてこんなに甘いのでしょう
そして、
皮
脳天の身
頬
ヒレ付け根
顎下
それぞれが、
恍惚
驚愕
愕然
咆吼
小さくてもそれぞれが生きてきた意味を感じる味わい
ひとつしかない部位には、ソレだけの意味が詰まっているのですね
ありがとうございます
御命、頂戴いたしました