うのすけ 日本乃御酒アレコレ
3月 うのすけてしごと【十三年 百九十三日目】

うのすけてしごと【十三年 百九十三日目】

【お櫃って、改めてスゴい!】と思いました。

【ゲリラララランチ】のために
ご飯それなりにしっかり炊いてしまったのに、夜までボウズ……

ご飯はSTAUBで炊いて、鍋があったかいうちはそのまま
程よいところで、塗りの【お櫃】に移します

この日はチカラ尽きて

「明日、どうとでもする…」

と、翌朝。

お櫃の蓋あけて、対応策。の前にひと口……

京都・長岡京の筍農家、石田さんから送られてきた
旭米のしっとりモッチリ、そのまま!!

カピカピになっているトコロがない
見た目は、お櫃に納めた時と全く変わらないツヤ

流石に涼しいところに置いといたけれど
炊飯後の経時変化による、甘みが弱くなっているのは否めない、でも
昨晩遅くにつまみ食いした時

そのまんま、塩も醤油もなんもなし。で

「まだ炊きたてに近い美味しさ!」

炊いて12時間以上経ってて

それもホッカホカとかじゃなくて
咀嚼する前から、舌に乗せてぢんわり。甘みが広がるご飯
粒が大きめなので、咀嚼しがいがある

お櫃、改めてスゴい!

賄いや実験厨房用に包んで冷凍保存して
残りをおめざに、眠気覚ましの緑茶と一緒に

少しだけ熟成味噌をペタペタ塗って食べる

ホントは具沢山のお味噌汁でもあればいいのだけれど
匙の先っぽちょん。と摘んだお味噌少しだけでもう、満足出来る美味しさ
なかなかこうも、しみじみと「美味しい」って
ありそうでない、なぁ
……………………………………………………………

うのすけを始めて以降、実は炊飯器を買った事がない。

あるにはあるのだが
自分が社会人になる時、実家から出てひとり暮らしするのに
親が揃えてくれた、ボタン押すだけの、古い炊飯器
でも、コレがソレなりによい仕事してくれてたし
正直なところ、飲む場所なので、ご飯に対する執着がなかった

個人的にも、育ちがそうだからか
麺好きのオヤジのコドモで育ったからか、圧倒的に麺好きだし
二十代はパンマニアにも程があるくらいだったから
兎も角、この民族にして、米に対する執着が、ほぼほぼない

そこに
「コレだけいいもの扱っているんだから、勿体無い」と
ご近所に住む写真家さんが「今は使っていないから」と
小振りな羽釜と、白木のお櫃を貸してくれた

その時に、お櫃の「威力」を知ることに

そして、彼も所帯を持つ事でこの街を去る時
彼にお返しする事になり

「お櫃、なぁ」なんとかしたいなぁ。というところで
藤吉さんから「ウチの蔵に古いのならある」と譲って貰い
お櫃がやってきた

以降は、土鍋があるのでソレで炊く、か
時間がない、少量すぎる時は、古き炊飯器。を併用

でも「土鍋の炊飯」は
土鍋の扱いがデリケートなので、やはり少し障壁が高いまま数年……

そうして。

素晴らしい源流米に出会えて、精米機を買ってしまう。とか

塗り物のお櫃が存外に安すぎて、手を出してしまう。とか

出会いで「ご飯を美味しくする道具」は増えてゆき
何故か、炊飯器だけは手を出さない

たぶん、専用機を積み上げたくないんだね
汎用機の応用を試みたいらしい(精米機はまぁ、コレないと。ねw

今は
鋳鉄鍋での炊飯が、自分にとっては障壁がかなり低く
大量炊飯は、今はSTAUBで炊く事が概ね

おひとり様の炊きたてご飯は
毎週土曜日「自分のご褒美!」とお魚とシャキッと炊けた白いご飯
ご要望のお客様のおかげで
1合以下ならトゥッペギでジャスト!な炊飯技術を開発した

ソレで美味しいお米たちに恵まれたから、か
そういうお米たちだからこそ、彼等が活きる「環境」を用意したくなったのか
どっちかはわからないけれど

保温ジャーっていう技術はスゴい事だと思う

でも
あったかくないご飯「も」コレはコレで美味しい。っていう
「楽しみ」の選択肢を多く持っていると
人生、楽しみが増える。と思うんだよな

と、お櫃に残ったご飯を、指で摘んでモッサモッサしながら思う

そうそう。
私事、ですが
シャキッともっちり炊き上げて、程よく蒸らしたご飯なら
ワタシ、「指で摘んで食べる」のが美味しい。って思うんです
とってもお行儀悪いのですが😆

指で粒の弾力や湿り具合を感じて、口に運ぶ
指から伝わる「美味しさ」が楽しいのです
おむすび、お箸で食べないでしょ?

その時の最高のゼイタクは
「お櫃から直取り」 とってもお行儀悪いのですが😉