【ていねいにいただく時間。って、ココロが潤うね。ってオハナシ】
うちのいちばん小さな土鍋で、女性ひとりが食べきれる量を炊く努力をしていたのですが
水加減が難しく
お客様のお相手をしている隙を狙うかのように
火が回ってしまって燻製寸前
何度鍋をガシガシ洗ったか
なので。
先日から一合炊いて
後のおさがりを賄いに、と炊き始めたら
いい塩梅、そういう寸法があるのね
本日のメインがボリウムあったのもあり
半分ほど残ったご飯で、今日の賄い
スープは試飲を兼ねて残しておいた
本日のメイン・小笠原産・尾長鯛の昆布蒸しの出汁
まずはご飯
三芳の新米、柔らかく控えめな風味
昆布蒸しの出汁は、利尻の天然三年寝かせ
軽く塩しておいた尾長鯛の旨みと塩分と相まって
ソレ以外何もしていない、とは思えないくらいの厚みのある味わい
#ワタナベファーム の #こはる の #初卵 も今回で暫く、なので
最後は卵かけごはん、として
納豆ごはんも捨てがたい
ご飯一膳とのバランスを考えて
#あずま食品 の #黒千石納豆 のカップを開けて
その中にご飯を入れてまぜまぜ
納豆にはまず、調味料は入れない
そして、今日は昆布蒸しの出汁が強いので
旨みと潮味は、お椀で調整 十分豊かな風味
卵かけご飯のお支度を
白身を納豆ご飯にいれて
黄身だけを山中塗の薄いくり抜き椀に
満遍なく混ぜない
まだらに混ぜて、ご飯粒の大きさやらのグラデーションを楽しむ
黄身だけ、だけど強過ぎない
ご飯粒を咀嚼出来るくらいのバランスのところに
昆布出汁のお椀をひと口
過剰も足りなさも、ない
寧ろ、お椀の旨み、塩分が強過ぎたか?と思うけれど
飽きるどころか、身体に沁みるように入っていく
納豆ご飯とあわせる
極私的最高の組合せ、納豆と卵
納豆の粒感
お米の粒感
黄身の滑らかさ
掻き混ぜることでフワフワになる白身のチカラ
ひと口を咀嚼して飲み込み
お椀をひと口
今回の、は旨みが深過ぎるくらい、だから
ご飯への調味はなし、で丁度よい塩梅
箸を整え
揃えた箸先で、ご飯のひと口を整え
口に運んで咀嚼し、ゆっくり。味わう
ひとつひとつを
ゆっくりゆっくり
確かめるように感じながら
感謝と慈しみ
そして過ぎてゆく、時間
ひとりだけ
ご飯と汁椀、納豆と卵
ソレだけでも
十分に満足出来てしまう
寧ろ
コレだからこそ、ココロまで満たされる
ふと
そんなことを感じてしまった
とある日の賄い、です
お客様へご提供するご飯セットは
こんな感じ。と思って頂ければ