【同じ素材の組み合わせでも、違う表情を幾らでも知って欲しい。】といふおはなし
先日のご予約で
「〆に卵かけご飯!」
というリクエストを頂きました
おひとり様なので、トゥッペギでご飯を炊き上げ
「折角ですから、まずは炊きたて少し召し上がりませんか?」
日本人、炊きたてご飯嬉しいですよね。
卵かけご飯の作法はいろいろありますが
そのひとつ、吉兆本店・徳岡氏の作法
「炊きたてご飯に少し、醤油を垂らして
ご飯の熱で、醤油を煮ます」それから卵
と言うわけで醤油をご用意
したら、醤油を少し垂らして
醤油ご飯を「ぱくり。」
ソレ見ていたら召し上がって欲しくなって
近海一本釣りの鰹を使った、本枯節を目の前で削りますよ
削りたてをご飯の上にぱらり、ぱくり。
少しお醤油たらり、ぱくり。
ぱくり、ぱくり。
こんなふうに、ひと口、またひと口
「おもしろみ」を添えてしまうと
お椀一杯のご飯って、簡単に消えてしまいますね
実は、そんなのも「戦略」のうち😉
トゥッペギに程よく、ご飯は残してあります
ソコへ卵を。
卵は出来れば、ご飯が炊き上がるまで
常温で待っていて頂くようにします
冷たいと、ご飯、器の温度が下がってしまいますから
ほの温かいトゥッペギの中で
ふんわり。と半熟になる卵
ご飯にはほんのりおこげもございます
しっかり混ぜて召し上がりながら
「ねぇねぇ、何か味変ない?」
と、リクエスト頂いていたので
ご飯が炊き上がるまで
お客様にスパイスをご自身で、摺鉢で擦って頂き
擦りたて香り高いミックススパイスをご用意しておりました
使ったスパイスは、
#東京スパイスハウス の「パンチフォロン」
カレーのスパイス似た、とてもよい香り
そして。
トゥッペギです
加熱出来る器です
最後はトゥッペギを再度加熱して「チャーハン」仕立て
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「卵かけご飯、食べたい!」
要望はひとつ、ですが
卵かけご飯といっても
「卵をかけて、混ぜる」
「卵をかけて、混ぜて、あっためる」
同じ「卵かけご飯」でも
食味、食感、違います
アプローチは「お客様の要望」の数だけ、あります
卵のおかわりを所望されましたら
「他の」卵かけご飯のご提案も、うのすけ、御座います
「お客様のご要望」という想像力の翼をワッシワシ羽ばたかせて
ひと椀のご飯も
ひと椀の卵かけご飯も
千変万化、楽しみ尽くさせます
それが、#うのすけ流