うのすけ 日本乃御酒アレコレ
11月 うのすけてしごと【十三年目八十七日】

うのすけてしごと【十三年目八十七日】

【同じ素材の組み合わせでも、違う表情を幾らでも知って欲しい。】といふおはなし

先日のご予約で

「〆に卵かけご飯!」

というリクエストを頂きました

おひとり様なので、トゥッペギでご飯を炊き上げ

「折角ですから、まずは炊きたて少し召し上がりませんか?」

日本人、炊きたてご飯嬉しいですよね。

卵かけご飯の作法はいろいろありますが
そのひとつ、吉兆本店・徳岡氏の作法

「炊きたてご飯に少し、醤油を垂らして
 ご飯の熱で、醤油を煮ます」それから卵

と言うわけで醤油をご用意

したら、醤油を少し垂らして
醤油ご飯を「ぱくり。」

ソレ見ていたら召し上がって欲しくなって
近海一本釣りの鰹を使った、本枯節を目の前で削りますよ

削りたてをご飯の上にぱらり、ぱくり。
少しお醤油たらり、ぱくり。

ぱくり、ぱくり。

こんなふうに、ひと口、またひと口
「おもしろみ」を添えてしまうと
お椀一杯のご飯って、簡単に消えてしまいますね

実は、そんなのも「戦略」のうち😉

トゥッペギに程よく、ご飯は残してあります

ソコへ卵を。

卵は出来れば、ご飯が炊き上がるまで
常温で待っていて頂くようにします
冷たいと、ご飯、器の温度が下がってしまいますから

ほの温かいトゥッペギの中で
ふんわり。と半熟になる卵
ご飯にはほんのりおこげもございます

しっかり混ぜて召し上がりながら

「ねぇねぇ、何か味変ない?」
と、リクエスト頂いていたので

ご飯が炊き上がるまで
お客様にスパイスをご自身で、摺鉢で擦って頂き
擦りたて香り高いミックススパイスをご用意しておりました

使ったスパイスは、
#東京スパイスハウス の「パンチフォロン」
カレーのスパイス似た、とてもよい香り

そして。
トゥッペギです

加熱出来る器です

最後はトゥッペギを再度加熱して「チャーハン」仕立て
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「卵かけご飯、食べたい!」

要望はひとつ、ですが
卵かけご飯といっても

「卵をかけて、混ぜる」
「卵をかけて、混ぜて、あっためる」

同じ「卵かけご飯」でも
食味、食感、違います

アプローチは「お客様の要望」の数だけ、あります

卵のおかわりを所望されましたら
「他の」卵かけご飯のご提案も、うのすけ、御座います

「お客様のご要望」という想像力の翼をワッシワシ羽ばたかせて
ひと椀のご飯も
ひと椀の卵かけご飯も
千変万化、楽しみ尽くさせます

それが、#うのすけ流