うのすけ 日本乃御酒アレコレ
12月 うのすけさけものがたり 第5話・奥羽自慢(山形・鶴岡)

うのすけさけものがたり 第5話・奥羽自慢(山形・鶴岡)

なんとか続けられている、#うのすけさけものがたり

今回で第5話、コチラのお酒です

奥羽自慢

今日は、特定の一本。というのではなく
「奥羽自慢」としてお話をさせてください

そして、
奥羽自慢が東京で名を馳せる事になった
高橋哲杜氏により醸されていた、奥羽自慢のお話を

ある日。
「これだけクラフトビールが揃っているお店は地元にないから」と
フラっと入ってきて、クラフトビールの瓶を5本、6本、7本、と
空けていく方がいらっしゃいました

そのお客様は大きく間を空ける事なく、週のうちにまた来店し
クラフトビールを楽しんでいかれました

一週間以内に三回目
その日はおひとりではなく、おつれさまがおりました

「てっちゃん。アナタの仕事、話してないの?」というおつれさま

少し脱線して、うのすけという店の構えを言いますと。

来店される方それぞれに、それぞれのお店の使い方があり
お店との接し方の希望がある、と考えております

うのすけでは余程のことでもない限り
此方から、お客様のご職業やお住まい等、個人的な事は伺いません
簡単に言うと、ワタシが聞かれるのがイヤなので

同業とわかった途端に酷い扱いを受けた経験もありますが

「何処にも所属しない、役割付けされていない、ただの自分」

になりたい時って、ありませんかね?

そのまんまのアナタ、それで過ごす時間を大事にしたいんです
みんなそれぞれに、それぞれを生きている
そこを尊重しあいたいんです

閑話休題。

おつれさまに突かれ、
日本酒の酒蔵で杜氏をされていること
その出張できて、ホテルが近いこと
を、知りました

その方が「まさか」の
高橋哲杜氏でした

一週間で三日
様々な会話を重ねて思ったこと

「この方の醸したお酒を飲んでみたい」

その一心で、取引先を広げ
恐らく、東京でいちばん最初の
奥羽自慢の酒の会を開催します

その時リリースされているお酒総て
高橋杜氏の大好きなラーメンを食のテーマに
「高橋さんが美味しいと思うもの」
「高橋さんが、奥羽自慢を楽しむ時に欲しい状況」
ヒアリングして、うのすけで出来るかぎり、作り手である
高橋杜氏の世界感を共有する酒の会をつくる

で、開催したのが

「ラーメン大好き高橋杜氏が醸す、奥羽自慢を
ラーメン屋のつまみで飲みながら、〆ラーする会」

そんなにたくさん酒の会を催した事はありませんが
お酒を醸している本人と話をしながら

「絶対誰もやっていない」
「これからだって、誰も同じこと出来ない」

集いを出来た、いちばん楽しかった企画です

でも。

その根底にあるのは、
高橋杜氏の「丁寧な」仕事が手に取ってわかる
お酒があったから
高橋杜氏という、人柄があったから

「丁寧」があり、そして
誰かの実績という「皮」もなく
カウンターを挟んでお話を伺った
高橋さんという人柄、生き様を感じられるお酒だったから

今、高橋さんは奥羽自慢を離れています

高橋さんの醸す、今のお酒に出会いたいです

うのすけに於ける、とんでもない出会いのひとつを
今日は少し、お話させて頂きました

#酒は人ありき
#うのすけの大事なコンセプトです

#うのすけこんなのあるよ