うのすけ 日本乃御酒アレコレ
4月 おいしい。ってなんでしょね。     或は、あなたがあなたであっていい「おいしさ」

おいしい。ってなんでしょね。 或は、あなたがあなたであっていい「おいしさ」

美味しいものを頂くシアワセ。

そこではた、と思うのです

「おいしさ」ってなんでしょう。

時々そんなことを思います
結論を先走れば、「人それぞれ」

世界にひとつしかない珍味を独り占めする「おいしさ」
「おいしいね」を分かち合える「おいしさ」
最高の技術力を以って提供された料理の「おいしさ」
今、という刹那を実感し、生きている有難さを感じる「おいしさ」

想い巡らすと「おいしさ」って、いろいろあるのかな
そんなことを思います

「うのすけ」における「おいしさ」は
他店と比較される対象としての
料理、お酒の「おいしさ」への言及「は」、忘れてはおりません

それを視野に入れつつも、大切にしたいこと
それは、
「あなたが「おいしい」と感じられる、状態、状況」
そこに日々、うのすけはココロを巡らせております

胃腸の調子がよくなく、憂鬱な事を明日に持ち越しで抱えていて
A5クラス黒毛和牛カルビを出されても「おいしい」と楽しめるでしょうか
朋友の訃報があった夜に、最高のシャンパーニュが「おいしい」と飲めるでしょうか

キュイジエとしての修行は殆ど御座いません、正直に
ただ、人の人生のあらゆるに関わらせて頂いて、そして
サービスマンとして主に歩いてきて
「今、どうして差し上げたら、この方の今がシアワセになるだろう」
そんな観点から、お酒を選び、料理を誂えております

「寄り添ってくれる」
そんなお酒を、出来るだけ多く、用意しているようにしています

あなたが今日、どんな状況であれ
あなたを凌駕したり、むやみに揺るがしたり
時に、あなたのプライドを刺激したり挑発したりせず
あなたが、出来るだけあなたでいていい
お酒は特に、そんなのをご用意致しております

写真は、その中でもうちの最たる、です
出来るだけ、切らさず置いておくよう心がけている日本酒

稲里 純米 日本晴 磯蔵酒造

山丹正宗 純米 松山三井 八木酒造

外から米買ってきて「地酒」ってなんだろう?という
スナオな疑問に応えてくださるかのような
地元、近隣産のお米で醸したお酒

派手さは正直御座いません
ですが、一杯が二杯、二杯が……と
スイスイすすんでしまいます
あなたは畏まらず、あなたでいていい。そんなお酒

せっかくお酒を美味しくいただける歳になったんですから
お酒で気楽にして頂かずとも
気楽にお付き合い出来るお酒と、今宵よい時間を過ごしませんか

お酒のことはお酒に任せますが
話は卯乃助がとことん。お相手仕る、よ。