うのすけ 日本乃御酒アレコレ
5月 「おいしい。」の、向こうがわ。に、視線を投げていたい。

「おいしい。」の、向こうがわ。に、視線を投げていたい。

朝の時間を豊かに使える生活が、やはり理想の生活リズムだなぁ。

最近、農業従事者方々のペースで動くことに
幸いを感じながら


早朝に畑にお伺いすることになり
改めて、思いました

嗚呼、
早い朝の、産毛な匂いと温度。

日の出を待ちながら今日を迎えて、空が青いうちに全力で生きて
暗くなりだしたら穏やかな時間を過ごし
心地よい疲労と闇に包まれるように、今日を閉じたい

朝の時間を豊かに出来ると
何事も丁寧に生き、活かしていけるように感じます



話がいきなりとびますが。

ひと皿、ひとつの料理の満足感や感想、印象は
「全て食べきった時」にピークがあって欲しいな、と思います

ひと皿の中に、起承転結があるような
物語があるようなお皿をお出ししたい、と考えています

黄金週間は毎日14時から開けていたのもあったので
ちゃんとゴハン時間を持つこともなく
夜もパッタリ。眠ってしまうのが殆ど

素晴らしい畑の幸を分けていただいているのもあって
素材を「そのまま」口に入れることが多く
(もともと余り調味料を使って、食材を食べないのが習慣化してしまっている)
素材の素性、特性をしっかり理解したいので
肉や魚も、そのまま、火を入れただけ、で味をみて
ソレで食事代わりにしていたのもあって
久方振りの大手の料理に、正直舌がビックリ。してしまいました

ひと口目から「うわっ」って驚くほど
多くの人たちが食べているものって、味付けが強いんですね

時々こういう経験をするのですが
その度、何を提供したらご満足頂けるのか
また来たい、通いたいお店になれるのか
悩むように、考えさせられます

良い悪いではなく、最適解は何だろうか、と
価値は多様ですし
この世界の、わたしが生きているその先を見ながら
これからも問い、その時出せる最適解を解いて生きたいと思います



(正直なところ、うのすけの料理は
 自分が「コレがいい」と思う、塩梅より
 少し攻め気味の加減にきめるようにしています


 ので、安心してお召し上がりください🙂)